帰国入試本番に向けて、大切な3つの準備
①航空券の予約
なんといっても、航空券を予約が最優先。日程も余裕をもって計画することが大切です。特に、オープンチケットという種類の航空券を取っておくと、急遽日程が延びる場合でも、帰りの便を柔軟に選べます。
※オープンチケットとは、搭乗区間と有効期限だけが決められており、帰国便(復路)は、後日予約できる航空券のこと。
全日空(ANA)⇒http://www.ana.co.jp/dom/reservation/master/open/
日本航空(JAL)⇒https://www.jal.co.jp/dom/service/open/
②ホテルの予約
1月・2月は地域によって、雪が降ることがあります。自宅から出発する方を除いて、ホテルを予約する方は、なるべく学校から近くアクセスしやすいホテルを選びましょう。具体例を挙げると、水道橋・お茶の水近辺の学校を受験する場合、東京ドームホテルが人気です。
宿泊する際の工夫として、必ず浴槽に水をためておいたり、濡れたバスタオルを干して部屋の乾燥予防をすることがおすすめ。ホテルの客室は、非常に乾燥しやすいですからね。喉の痛みひとつで、当日の受験生のコンディションは大きく変わります。
③入試当日と同じシミュレーションを!
意外と見落しがちなことが、当日と同じ時間帯で、シミュレーションをすること。ホテルから学校への行き方を確認する方は多いのですが、入試当日と同じ時間帯・同じ曜日で確認する方は多くありません。実際にシミュレーションすることで、電車やバスの込み具合、冷え具合などの環境面を知ることができます。
そうすれば、当日の様子を予測して、例えばカイロや上着の枚数などの準備ができます。入試は、水物と言われるように、入試本番で最高の力を出せるかどうかは、環境面に大きく左右されます。このような小さな工夫を徹底できるかどうかで、当日の環境は大きく変わります。
小さなことを、
当たり前の確認を、
徹底的して行う。
万全の準備をして、最高のコンディションで受験に挑んでくださいね。
出典: 海外教育日記
入試直前のポイント
健康管理
です。特に帰国生の場合、環境の変化で体調を崩しやすくなります。時期的にもいろいろとやり残している気がして、ついつい無理なスケジュールで勉強や入試準備をしてしまうことがあります。
しかしながら、どんなに学力があっても入試当日に体調を崩しては何もなりません。本番の試験で、最後の最後にものをいうのは、実は学力より体力であるということも知っておいてください。規則正しい生活を心がけるように!
勉強のスタイルは、夜型の人は朝型に変えていくようにしましょう。頭が働いていないうちに一時間目の入試科目が終わってしまうということにもなりかねません。
①『きちんと寝る』:
健康を維持する上でこれほど大切なことはありません。日により寝る時間がまちまちというのは、よくありません。寝る時間と起きる時間は規則正しくしましょう。
②『きちんと食べる』:
栄養バランスの取れた食事をしっかりとらない人は、体調を崩しやすく、実力を発揮できないことが多いようです。
③『疲れをとる』:
一日の疲れは、その日のうちに解消させましょう。疲れが重なってきた頃に風邪をひくケースを多く見かけます。疲れをとるためには十分な睡眠が必要です。
入試一週間前
この時期の最も大切な心構えは、『焦らないこと』です。一週間前ともなれば、「あれも、これも」と気持ちばかりが先行しがちです。一週間でできることはたかが知れています。
だからこそ、できる限り能率的で効果的な勉強をしなければなりません。この時期、精神的に陥らないようにすることは、『焦ること』と『諦めること』のこの2つになります。
入試科目すべてについて細部まで総復習することは、時間的に難しいでしょう。大雑把でも出題頻度の高いものと最重要と言われているものを、教科書・ノート・参考書などで確認しておきましょう。基本事項の確認が終わったら、入試日程に合わせたリハーサルをしておきましょう。入試の時間割を見て、科目の順番や試験時間に合わせて勉強します。例えば、数学の試験が60分であれば、実際に60分でどれだけ問題が解けるのか、見直すための時間をどのくらいとれるか、どういう問題から手をつけるのが効果的かなどを本番の入試に合わせて、最も効果的な答案作成の作戦を練ることです。
どうしても勉強が手につかない場合は、先生や両親に相談してみましょう。たとえ解決策が見つからなくても、話すことでずいぶんと心が落ちつきます。自分の胸の中だけに不安をしまっておかないことが重要です。
入試前日
いよいよ明日は入試という日は、不安な気持ちになるものです。これは自分だけではないのですから、体調に気をつけて、ごく普通に過ごしましょう。次の3点を確かめておけば、不安も少しは和らぐはずです。
①入試会場までの道順や集合時間を確認する
②持ち物
服装や頭髪をきちんとしておくことは言うまでもありません。受験票や筆記用具の他に、学校によっては定規やコンパスを指定することもあります。もう一度入試要項の所持品の項目を確認しておきましょう。新品でなく、普段使い慣れたもので充分です。むしろその方が気持ちも落ち着きます。
③身体のコンディション
体調が良いか悪いかは、自分が一番良くわかるはずです。あまり良くない状態であれば、良くするための努力を最後までしましょう。前日は一日ゆっくり休養するつもりで、早めに夕食や入浴をすませ、就寝しましょう。眠れそうになくても気持ちを落ち着けてゆったりと横になり、目をつぶっていれば、たとえ眠れなくとも精神的にも身体的にも充分に休むことができます。あせらないことです。
入試当日
ここまできたら、自分の持っている力をすべて出し切れるようにするだけです。
①『朝、自宅で』:
試験開始と同時に頭をフル回転させるために開始時刻の3時間前には起床しておきましょう。脳にエネルギーを与えるために朝食は欠かさないように。朝食は入試だからといって特別なメニューは必要ありません。いつも通りの朝ごはんが一番です。余裕があれば、漢字や計算など毎日続けている朝勉強に取り組んでみましょう。
当日の朝は、テレビのニュースやインターネットで、利用する交通機関に遅れやトラブルがないかをチェックしてから出かけましょう。天気予報で雨や雪が予想されるときは、すべらない靴や雨具の他に、タオルや替えの靴下などの用意もしておきましょう。
家を出る前に、もう一度持ち物を確かめましょう。受験票は家を出るときから自分で持っておきましょう。「備えあれば憂いなし」と言います。必要と思えば、お守りを持っていくのもいいでしょう。落ち着いて受験できれば、立派に役立ったことになります。
②『試験会場で』:
大切なことは、「あがらない」ことです。「あがりやすい人」「緊張しやすい人」は、自分の「あがり方」「緊張の仕方」を覚えておくことが対策になります。会場の掲示物には必ず目を通し、連絡や注意事項は見落とさないように注意しましょう。困ったことや分からないことが生じたときは、先生または係員に申し出て、その指示に従いましょう。自分で勝手に判断しないことです。テストの休憩時間は、友達と雑談でもして気分転換をしてもかまいません。ただし終わったテストについて考えることは避けましょう。次のテストに悪影響を与えるだけです。
入試当日は心を静かに落ち着けて、冷静に対処することが最も重要です。
出典: JOBA 帰国子女・海外子女のための受験教育情報サイト