帰国子女入試の対策
作文力をつける
帰国子女枠の作文入試
帰国子女枠での作文入試では、作文によってその生徒の基礎学力を見るとともに、家庭における教育力を見るねらいもあるようです。
海外生活で何を経験したかということは、子供によってそれほど大きな差があるわけではありません。しかし、その経験がその後の自分の人生にどう生きているかという価値的な部分は、そういうことを考えたことのない子には書けません。
しかし、そのような考えを子供が自然にするようになる年齢は、もっとずっとあとです。そこで、家庭でその経験を話し合う必要があるのです。
帰国子女ですから、日本語の表記力そのものはそれほど厳しくは問われません。しかし、考える力そのものは、何語で考えても自然に出てきます。日本語で深い考えができない子は、英語でもほかの言葉でもやはり深い考えはできません。
その考えは、主に両親との対話の中で育ちます。帰国子女入試で作文対策をする場合、まず家庭でいろいろなテーマについて話し合う習慣を作っていくことが大切です。
★作文の書き方のコツ「読む力をつける」
作文を書く力は、読む力に比例しています。文章を読むのが得意な子は、自分の書く作文にも自然にふだん読んでいる文章を生かすことができます。反対に、読む量の少ない子は、作文を書く練習だけ続けてもなかなか文章力は上達しません。
作文力をつけるためには、遠回りのようですが、まず読む力をつけることが大切です。しかし、ただ単に文章を読むだけでは、それを作文に生かすことはできません。入試の課題として出される作文の多くは、説明文や意見文です。したがって、読む文章も説明文意見文を中心にしていく必要があります。
説明文や意見文の多い文章は、教科書、小学生新聞、国語の問題集などです。毎日時間を決めて、それらの文章を読む練習をしていきましょう。
★作文の書き方のコツ「書き慣れる」
小学校高学年の生徒は、学校でも作文を書く機会が減ってきます。そのため、指定の時間に必要な字数までを書き上げられない子もかなりいます。
早く長く書くためのコツは、一つには書きながらたびたび読み返さないことです。読み返すのは、作文を全部書き終わってからです。書いている最中に読み返す子は、すぐに消しゴムを使って直したがります。消しゴムを使って書き直すと、文章を書くスピードが極端に落ちます。書いてすぐ直すような書き方ではなく、直す必要のない文章を最初から書いていく習慣をつけることです。
文章を書く練習は、ほかの勉強よりもはるかに負担の大きいものです。家族が協力して、定期的に文章を書く時間を確保してあげる必要があります。
★作文の書き方のコツ「親子の対話」
中学入試の作文には、家庭の文化が反映します。ふだんから、家族でいろいろな会話をしている家庭では、作文にもその雰囲気が出てきます。
子供の生活経験はまだ幅が狭いので、父親や母親が、その経験を広げてあげる必要があります。例えば、「小学校時代に印象に残ったこと」というテーマで書く場合、子供は単純に、印象に残ったことを書きます。このときに、父親なり母親なりが自分自身の経験をもとにして、小学校時代の経験がその後の人生にどうつながったかを話してあげると、子供の視野は広がります。
小学生で読みごたえのある感想を書ける生徒は、例外なく家庭での会話が充実しています。毎日の夕食の時間に話をする時間を取るのが難しければ、土曜日や日曜日の夕食の時間に、ニュースなどを話題にして話をする習慣をつけていきましょう。その際に大事なことは、子供の意見を聞いてあげることではありません。親が自分の考えをどんどん話してあげることです。やがて、子供も自分なりに自分の考えを話すようになってきます。
出典: Online作文小論文教室 言葉の森
帰国子女枠の作文入試
帰国子女枠での作文入試では、作文によってその生徒の基礎学力を見るとともに、家庭における教育力を見るねらいもあるようです。
海外生活を経験していない子と比べると、大きな違いがあるのですが、帰国子女同士のあいだでは、海外生活で何を経験したかということは、子供によってそれほど大きな差があるわけではありません。
しかし、その経験がその後の自分の人生にどう生きているかという価値的な部分は、そういうことを考えたことのない子には書けません。
しかし、そのような考えを子供が自然にするようになる年齢は、もっとずっとあとです。そこで、家庭でその経験を話し合う必要があるのです。
帰国子女ですから、日本語の表記力そのものはそれほど厳しくは問われません。もちろん、誤字・脱字は減点対象です。しかし、考える力そのものは、何語で考えても自然に出てきます。日本語で深い考えができない子は、英語でもほかの言葉でもやはり深い考えはできません。
その考えは、主に両親との対話の中で育ちます。帰国子女入試で作文対策をする場合、まず家庭でいろいろなテーマについて話し合う習慣を作っていくことが大切です。
★作文の書き方のコツ その壱
「読む力をつける」
作文を書く力は、読む力に比例しています。文章を読むのが得意な子は、自分の書く作文にも自然にふだん読んでいる文章を生かすことができます。反対に、読む量の少ない子は、作文を書く練習だけ続けてもなかなか文章力は上達しません。
作文力をつけるためには、遠回りのようですが、まず読む力をつけることが大切です。しかし、ただ単に文章を読むだけでは、それを作文に生かすことはできません。入試の課題として出される作文の多くは、説明文や意見文です。したがって、読む文章も説明文意見文を中心にしていく必要があります。
そのためにも、論理的に文章を読む力が絶対的に必要となってきます。
今 の小学校では、この点を強く意識された授業は行われてはいません。さまざまな家庭環境(対話・読書・家族の興味・関心等)の違い、それらが積み重なって培 われてきた基礎能力の違いがあまりにも大きくなっていて、高学年となるほど、一斉授業では高度で微妙な調整を必要とする内容を展開することは物理的に不可 能な状態となっているからです。
TOCでの「論理力を鍛える」の個別授業を最重視してください。日本語を論理的に読むための読む力、考えるための読む力、答えるための考える力・書く力を養っていきます。
今 年、TOCの六甲高校生が、神戸大学文学部に後期合格しましたが、後期入試はセンター+論文だけです。もちろん、このTOCの勉強法で合格を果たしたので す。また、今年卒業した赤澤先生も神戸大学発達科学部の後期入試でセンター+論文で合格しました。さらに、旧帝大の九州大歯学部に合格した私の次男もセン ター+英語論文・日本語論文で合格しました。実績としての例はいくつもあります。
そして何よりも、この論理力は作文の力だけでなく、すべての科目を支える力となるのです。いわゆる、国語力・読解力・思考力・応用力等いろんな表現をされていますが、根本はこれです。だから、大学入試から中学入試とレベルは違っても、進めるステップは同じです。
小学生は、読む力を付けた後は、説明文や意見文の多い文章として、教科書、小学生新聞、国語の問題集などを、毎日時間を決めて、読む練習をしていきましょう。ポイントは音読です。
★作文の書き方のコツ その弐
「書き慣れる」
小学校高学年の生徒は、学校でも作文を書く機会が減ってきます。そのため、指定の時間に必要な字数までを書き上げられない子もかなりいます。
少し技術的ですが、速く長く書くためのコツは、一つには書きながらたびたび読み返さないことです。始めに、しっかりと作文構成をしたあとは、論理的なつな がりを考えきっちりと書いていきます。読み返すのは、作文を全部書き終わってからです。書いている最中に読み返す子は、すぐに消しゴムを使って直したがり ます。消しゴムを使って書き直すと、文章を書くスピードが極端に落ちます。書いてすぐ直すような書き方ではなく、直す必要のない文章を最初から書いていく習慣をつけることです。
文章を書く練習は、ほかの勉強よりもはるかに負担の大きいものです。家族が協力して、定期的に文章を書く時間を確保してあげる必要があります。
★作文の書き方のコツ その参
「親子の対話」
中学入試の作文には、家庭の文化が反映します。ふだんから、家族でいろいろな会話をしている家庭では、作文にもその雰囲気が出てきます。
子供の生活経験はまだ幅が狭いので、父親や母親が、その経験を広げてあげる必要があります。例えば、「小学校時代に印象に残ったこと」というテーマで書く場合、子供は単純に、印象に残ったことを書きます。このときに、父親なり母親なりが自分自身の経験をもとにして、小学校時代の経験がその後の人生にどうつながったかを話してあげると、子供の視野は広がります。
小学生で読みごたえのある感想を書ける生徒は、例外なく家庭での会話が充実しています。毎日の夕食の時間に話をする時間を取るのが難しければ、土曜日や日曜日の夕食の時間に、ニュースなどを話題にして話をする習慣をつけていきましょう。
その際に大事なことは、子供の意見を聞いてあげることではありません。親が自分の考えをどんどん話してあげることです。やがて、子供も自分なりに自分の考えを話すようになってきます。
我が家では、私の仕事柄、平日は全く子供と顔を合わせることができなかったので、3歳ごろから社会科ノートを使って絵日記で、3人とも以降4年生まで交換日記を続けていました。いやー、大変でした!
読むことと書くことを結びつけた作文の教育
作文指導は、読む練習と書く練習が密接に結びついています。
読む力をつけることによって書く力が伸び、書く力をつけることによって更に深く読むことができるというのが、「論理力を鍛える」の特徴です。
私たちは、受験に合格するためだけの読書指導や作文指導ではなく、子供たちの将来の人生に役立つような日本語の指導をしていきたいと思っています。
実際に、作文の勉強は他の勉強よりも精神的なエネルギーを必要とします。夏休みの読書感想文の宿題がなかなか書けなかった経験を持つ方も多いと思います。作文を書くことは、問題集を解くこととは違う集中力を必要とするのです。文章読解能力としての基礎力養成の最終形となります。
出典: 塾長の講義とつぶやき